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神島(かしま)は、和歌山県田辺市にある無人島。全島が照葉樹林に覆われ、南方系の植物が多く知られることから、天然記念物に指定されている。南方熊楠が保存運動に動いたことでも知られている。 == 概要 == 神島は田辺湾の内側にある無人島で、行政区分としては田辺市新庄町3972番地である。古来より島全体を海上鎮護の神として崇め、樹林は神林として、また魚付き林として地元の保護を受け、明治まで人手のほとんど入らない森林を維持し続けた〔後藤伸「神島」(『日本の天然記念物』、講談社、1995所収)。和歌山県教育委員会編『和歌山県文化財ガイドブック』下巻、和歌山県教育委員会、1999。〕。 この島が貴重な生物の住むところであることは古くから知られており、特にこの島に生育するハカマカズラの種子で作られた数珠は熊野詣での人たちに特別なお守りとして珍重されたことが知られている。明治期には南方熊楠が再三この島に渡り、生物採集を行った。 神社合祀によってこの島の森林が伐採される計画が出たとき、南方はこれに猛烈な反対運動を行い、地元の協力を得ると共に、中央の研究者や役人に働きかけ、法律的な保護がつくこととなった。1929年には昭和天皇がこの地を訪れたことも知られている。 1990年代に入ると、海鳥の集団が島に居着くことが起こり、その糞によって森林に大きな影響が出ることが複数回にわたって起こった。鳥を追い払う計画も行われたが、被害は大きく、森林の荒れが目立つようになっており、これをどう回復させるかが当面の課題とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神島 (和歌山県)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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